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靭帯損傷とは?
靭帯損傷は、関節の安定性を支える靭帯が伸びたり、部分的にもしくは完全に断裂した状態です。スポーツ時や日常生活における事故が原因で起こりやすく、特に膝や足首の靭帯損傷が一般的です。
靭帯は関節を適切な位置に保つ役割を担っているため、損傷すると関節の安定性が損なわれて、痛みや腫れ、動きの制限などの症状が現れます。伊丹市のひで整形外科内科クリニックでは靭帯損傷の正確な診断を行い、効果的な治療をご提供いたします。
こんな症状はありませんか?
- 関節周辺の激しい痛み
- 怪我の直後に起こる腫れ
- 関節の不安定感や「外れる」感じ
- 歩行や体重をかける際の痛み
- 関節の可動域の制限
- 関節周囲の熱感や赤み
- 動かす時の不快感や違和感
- 関節の使い過ぎによる慢性的な痛みや腫れ
など
靭帯損傷の原因
靭帯損傷は、関節を安定させる役割を担う靭帯が過度に伸ばされたり、断裂したりすることで発生します。このような損傷は、以下のようなさまざまな原因によって引き起こされます。
急激な方向転換や停止
特にスポーツ活動中によく発生します。急激な動きは、靭帯に過度な負荷をかけ、損傷のリスクを高めます。
強い衝撃
交通事故や転倒などで関節が強い衝撃を受けると、靭帯が損傷することがあります。
過度な運動や反復動作
長時間の運動や同じ動作の繰り返しは、靭帯に過度のストレスを与え、徐々に損傷を引き起こすことがあります。
不適切なウォーミングアップ
スポーツや運動前の不適切なウォーミングアップは、靭帯損傷のリスクを高めます。
筋力の不足
関節周囲の筋力が不足していると、靭帯に過度の負担がかかり、損傷しやすくなります。
靭帯損傷の種類
前十字靭帯(ACL)損傷
前十字靭帯(ACL)は、膝関節の安定性を保つために重要な役割を果たします。前十字靭帯(ACL)損傷は、膝に過度の力が加わった際に起こることが多く、特に方向転換や突然の停止、着地の際に発生しやすいです。主な症状として激しい痛み、腫れ、歩行困難などがあります。
後十字靭帯(PCL)損傷
後十字靭帯(PCL)は膝関節の後方を安定させる役割を担い、前十字靭帯(ACL)に比べて損傷が少ない靭帯ですが、膝の前面への直接的な打撃(例えば自動車事故やスポーツ中の転倒)などによって発生します。後十字靭帯(PCL)損傷が起こると、膝の痛みや不安定感が生じます。
外側側副靭帯(LCL)損傷
外側側副靭帯(LCL)は膝関節の外側を安定させる靭帯で、膝の外側への直接的な衝撃や内側からの圧力によって損傷することがあります。膝の外側の痛みや腫れなどの症状が現れます。
内側側副靭帯(MCL)損傷
内側側副靭帯(MCL)は、膝の内側の安定性を保つ重要な靭帯です。膝の外側への衝撃や内側への過度な圧力により損傷することがあります。主に膝の内側の痛みや腫れなどの症状が現れます。
靭帯損傷の検査方法
患者様がお感じになられている痛みの特徴、損傷が発生した状況、日常活動における困難な動作などを確認したうえで診察を行い、関節の安定性、動きの範囲、筋力、反射、感覚などを評価して損傷の程度を把握します。
加えて、靭帯の損傷や関節の状態をより詳細に調べるために画像診断を行います。レントゲン検査で骨の位置や関節の整列状態を評価し、骨折などの他の構造的問題を除外します。より詳細な情報が必要な場合には、MRI検査が行われることもあります。
靭帯損傷の治療方法
初期には安静を保ち、患部の冷却、圧迫、挙上(RICE処置)を行います。これにより腫れと痛みを軽減し、損傷した組織の回復を促進します。痛みや腫れが重い場合には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬が処方されることもあります。
また病状に応じて、物理療法を行うこともあります。関節の安定性を強化し、筋力を強化するための運動、関節の可動域を改善するためのストレッチなどを実施します。こうしたリハビリは、機能回復と再発防止のために重要です。
重度の靭帯損傷や保存療法で改善が見られない場合には、手術が検討されることもあります。手術により損傷した靭帯を修復または再建し、関節の安定性を回復させます。手術後は、患者様の状態に合わせたリハビリテーションプログラムを通じて、日常生活への復帰をサポートします。